住宅とパソコン

ファン付きラジエーター
住宅用ラジエーターとしては最近、ファンを加えたラジエーターが用いられるようになった。日本ではファンコンベクターと呼ばれる。サーモスタット式スイッチが温度を感知し、電気式ファンを動作させ、熱交換器に室内の空気が吹き込まれることにより、温水の熱が室内に放熱される。

このタイプの長所は、小型であること、室内を均一に暖房することができることである。短所は、ファンにより騒音が発生すること、電気の供給が必要なことである。


床暖房

建設中、室内の床下全面に配管が設置され、その後コンクリートの層で覆われる。欧米においても、輻射暖房のトレンドは床暖房に向かっている。床暖房では、温水は各室の全床面の下を循環する。パイプ・配管・配線は床下に埋め込まれ、室内はおだやかに加熱される。放熱面積が広いため、床は希望の室温よりわずか数度上に暖められれば足りる。結果として、対流はほとんど発生しない。このシステムは高い水準の快適性を達成できるとの評判があるが、既存の建物に後付けすることは難しい。床仕上げ材はタイルのように熱伝導性のよいものを用いることが望まれる。

en:hypocaustは、類似の原理を用いた古代ローマの暖房システムである。


パソコンでのラジエター
パーソナルコンピュータにおいては、CPUの冷却に水冷式を採用するものがあり、この場合に熱交換用のラジエターを装備する。

CPUには従来の空冷式に用いられてきたヒートシンクの代わりにウォーターブロックを装着、ラジエターはパソコン背面などの放熱用通風孔が設けられている個所に設置、これらとポンプをそれぞれホースで繋ぎ、冷却水を循環させることによってCPUを冷やす。もちろん、同様の原理でCPU以外の部品も冷却可能である(GPUやHDDなど)。

メリットとして

ケース内への熱の発散が減る。空冷よりも熱のコントロールがしやすい
ファンによる冷却を行うパーツを全て水冷化することで、空冷用のファンを最小化し、騒音を限定できる。
適切にパーツを配置すれば、空冷よりも相対的に小さいケースで同程度の熱を処理できる。
デメリットとして

冷却水の蒸発や凍結、腐敗を防ぐ適切な管理が必要。また、漏水が起こった場合、かなりの確率で電子部品は破壊される。
ウォーターポンプやシール箇所が増えることでのリスク増大。
静音を目的とする場合は、ケース内の最低限のエアフローを保つ必要があるので、全てのファンを廃止することは困難。特に電源に関しては、水冷が必要なほど発熱があるのなら、ファンレスでの運用は困難である。
冷却水の循環用ポンプや、ラジエター冷却用のファンから騒音がある。後者に関しては、ケース外に巨大なラジエータを設置することで回避した製品もあるが、普通に空冷するよりも余分なスペースが必要になってしまう。
水冷であっても、最終的には空気と熱を交換するため、室温以下には冷却できない。
PCケースの容積の制約が緩い場合は、空冷と比較して、圧倒的に冷却効率に差があるわけではない。
など、メリットとデメリットをよく検討する必要がある。